ハメス・ロドリゲスの育ての親が語るハメスとの出会い

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ハメス・ロドリゲスにはプロサッカー選手だった父親ウィルソン・ロドリゲスのほかに3歳の頃から自分を育ててくれた育ての親フアン・カルロス・レストレポさんがいる。ハメスはフアン・カルロス・レストレポさんのことを「お父さん」と呼び、フアン・カルロス・レストレポさんもまたわが息子のようにハメスに接してきた。

ハメスをサッカーの道に導いたのはそもそもフアン・カルロス・レストレポさんである。彼の才能にいち早く眼をつけ、4歳のときにサッカーチームに入団させた。そんなフアン・カルロス・レストレポさんがハメスと母親のピラル・ルビオさんとの出会いについて語っている。

ハメスと出会ったときのことを聞かせてもらえますか。

ハメスと(母親の)ピラルと知り合ったのはハメスがまだ3歳のときでした。私はマニサレスという町に住んでいたんです。私はエンジニアなんですが、そのとき故郷のイバゲで働く仕事のオファーを受けたんです。その仕事を受けて、働き始めた会社にハメスのお母さんであるピラルが秘書として働いていました。私たちは知り合ってすぐに付き合いだし、わずか半年の間に一緒に住むことになりました。そのときハメスの父親になると決め、彼にできるだけのことをしようと思いました。それをきっかけにピラルは家事に専念するために仕事を辞めました。彼女はみんなのために快く決断してくれたんです。

ピラルさんとの間に子供は生まれましたか。

はい。ハメスの妹のフアーナ・バレンティーナ・レストレポ・ルビオがいます。

あなたは信仰深いそうですが、ピラルさんもすぐにあなたの信仰に馴染みましたか。

いいや。私はもともと他人の考えは尊重するようにしてきたから。彼女には自分の考えがあって、私のようなキリスト信者ではありません。彼女はカトリック教会に通うのに対し、私はキリスト教会に通います。(注・カトリック教徒のことも総称でキリスト信者というが、キリスト教徒は必ずしもカトリック信者ではない)ハメスは私の道に進んでくれました。彼は聖書も読みます。一方でフアーナはお母さんと同じようにカトリックです。

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あなたはサッカーをしていましたか、あるいはハメスのサッカー人生になにか貢献したことは。

幸い私は長い間サッカーをやってきました。そこで選手としてどんな限界があって、どうやって障害を乗り越えるべきか、目標のためにはどんなことをすべきなのかといったことを学びました。

プロも目指しましたが、(経済的な)サポートがなく実現しなかったという苦しい思いもしたので、もし機会があれば誰かをサポートしようと思っていました。それがハメスだったんです。まずはハメスの才能を見極めました。次にどんなことをやるべきか、そして計画を立てて、実現のために全てを捧げました。

ハメスの実のお父さんとはどんな関係ですか。

ハメスが最初にプロでプレーしたクラブ、エンビガードと契約を取ってきたのも私だし、チームの監督やコーチとコンタクトを取ったのも私です。多くの状況で私はあらゆる支援をしてきました。それでもハメスの父親を拒絶するようなことはしたことはありません。実の親がいることは大切なことで、それはウィルソン・ロドリゲスなんですから。

彼と初めてエンビガードで会ったときに、少し話したんですが、彼はこんなふうに言ったんです。「あなたには感謝する。今のハメスがあるのはあなたのおかげだ」って。

だからハメスにも別に何をしろとか何をするなとかは言ったことはありません。彼の父親とはそれほど固い関係じゃないにしてもフォーマルな関係だと言えるでしょうね。もちろんそれを定義する立場に私はいませんが。

ピラルさんとはとても仲が良さそうですけど。

そうですね。私たちの間には友情があるので、良き友であり、共通点がたくさんありますね。

彼女はどんな人ですか。

ピラルはたくさんのことを子供たちと共有し、落ち着いた人生を送るのが好きですね。頭もいいし、いい母親だし、いい友人、偉大な女性です。

いい妻だとは言いませんでしたが、それも含まれてますか。

それは偉大な女性という言葉に含まれています。偉大な女性は性別だけじゃなくて、人として偉大だということ。もちろん女性っていうだけで子供を産むという大きな責任も抱えていますし。

ハメスが若くして結婚したことについてはどう思いますか。

むしろ神のご加護だと思っています。彼が(FCポルトに移籍し)ポルトガルに移住したとき、若いのに一人で行って、なにかあったらどうしようと心配していたんです。ダニエラはとてもすばらしい女性で、ハメスには最高の人です。なぜなら彼女もまたスポーツ選手で、レベルの高いところでやっていましたから。ダニエラはバレーでコロンビア代表にもなったし、パンアメリカンにも出場したし、スポーツ選手がどういった苦しみを受けるかも知っています。だから若かったけど、正しい決断でした。理想な伴侶を見つけたんだし、お互いがお互いを支えあっています。なによりサロメという可愛い娘まで生まれましたしね。

あなたはハメスの給料などを管理したりするのですか。

私は自分の職も持っているし、仕事を失ったこともありません。だから彼にはこう言っています。「男は誰の父親にもなれるけど、母親は一人しかいないんだ。だからもし成功したら、最初はお母さんを助けるんだ。次に妹が職業に就けるようにしてあげなさい。最後にもし私がお前の練習を見に行きたくなったら、チケットを買っておくれよ」と。幸い仕事もずっとしているので、これまで一度も彼にお金をせがんだことはありません。