ハメス・ロドリゲスのプロデビューまでの記憶

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ハメス・ロドリゲスは14歳にしてコロンビアのエンビガードFCでプロデビューを果たした。そこにたどり着くまでに、ハメスは小さな頃からボールを毎日追いかけてきた。ボール片手に午後家を出ると、夕飯の時間まで帰らなかった。そんなハメスの幼少時代からプロデビューまでを彼のインタビューを通じて振り返ってみる。

ハメス・ロドリゲスのインタビュー

最初に買ってもらったボールのことを覚えていますか。

最初のボールはプラスティックの白と赤のボールで、母から4歳のときに買ってもらいました。それでイバケのアルカパライソ地区でいつも外で友達とサッカーをして遊んでいました。

そんなに小さなときから道で遊んでいたんですか。

3歳か4歳ぐらいのときからサッカーをしていたことを覚えています。子供の頃の記憶があるうちからずっとプレーしていたように思います。いつもサッカー、サッカー、サッカーでした。午後4時か5時に家を出て、帰ってくるのは夕飯を食べる9時くらいでした。伯父さんたちが母に頼まれて公園まで迎えに来たりしていました。

公園では攻撃の選手として遊んでいたんですか、それともキーパーやディフェンダーもやりましたか。

一度もやらなかったです。ディフェンダーもキーパーも。いつもゴールを狙うだけで。いつも自分より大きな人たちとプレーしていました。僕は小さかったんですが、彼らはスピードがなく、いつもドリブルで抜いていましたよ。特に股抜きをするのが好きでした。

あなたのお父さんもサッカー選手でしたが、影響を受けましたか。

お父さんがプレーするところは見てないんです。お父さんとのサッカーの記憶もありません。両親は1歳のときに別れたので、ほとんど関わりがありませんでした。(注・実際は3歳のときに両親が離婚。それまでに父親は何度かスタジアムにハメスを連れて行っているが、おそらく記憶にないのだろう)

お母さんはあなたがサッカーに夢中になっていたことについてどう思っていましたか。

母はいつもサッカーを観戦するし、いつもサッカー、サッカーという人なんです。子供の頃はそうでもなかったけど、今はそうですね。僕の試合じゃなくても、色んな試合を観戦していますよ。

お母さんとはサッカーの話をしますか。

もちろんします。試合のときも話すし、なにが良くて、何が悪かったなども言いますよ。

お母さんの言うことは正しいんですか。

正しいですね。よくサッカーを知っていますよ。

子供の頃、医者や先生になりたかったこと、あるいはほかの職業につきたかったなんてことはありましたか。

なかったです。3歳のときからずっとサッカー選手になりたかったので。

お母さんはそのことについてどう思っていましたか。

いつもサポートしてくれました。

勉強をしなさいとか、いい成績を出しなさいとか言われませんでしたか。

勉強をしなさいとは言われても、成績については一度も言われませんでした。でもサッカーに関してはいつもサポートしてくれました。特に僕がプロになれるかもしれないと分かってからは、とても要求が強くなりましたね、特に義理の父がそうでした。完ぺき主義者で、なんでも上手くやらないとだめという感じでした。(注・ハメスの母はハメスの父と離婚後、別の男性と結婚し、その男性がハメスの育ての親となった

彼からはどんなことを言われていたんですか。

フリーキックを蹴る度に「(十分に)距離を取って蹴るんだ! 距離だ、距離だ」と叫んでいたのを覚えています。僕は頭の中で、「黙ってよ、みんなが聞いてるじゃないか」と思っていました。とても恥ずかしかったんです。僕はとてもシャイなんで。

でも今ではコロンビア代表のフリーキックも蹴るようになりましたね。

フリーキックを蹴るときは、「距離だ、距離だ」という言葉を思い出します。

一番最初にスタジアムに行った記憶は?

7歳のときに、トリマの試合を家族や伯父さんたちと見に行きました。スタジアムに行くたびに、大きくなったらここでプレーできるかなあ、と思っていました。

14歳でプロデビューしたので、そんなに時間はかかりませんでしたね。あの頃は恐怖はありましたか。

恐怖はなかったですね。すでにプロ選手たちと練習していたし、いつも一緒だったので。彼らはいつも僕の面倒を見てくれ、助けてくれました。いつも大きな人たちの中でプレーしていたので、全く怖くなかったです。

デビュー戦はどうでしたか。

エンビガードの一員として、ククタ戦に後半残り30分のところで出場したんです。スコアは1対1で、監督にはお前のやれることをやれと言って送り出してもらいました。ピッチに入ったら、いきなり股抜きをしたんです。そしたらその選手からファウルを受けて倒されました。

デビュー戦のどんなことが一番記憶に残っていますか。

最初の5分は緊張していたけど、時間が経ってボールに触ると、大分落ちつきました。ボールが落ち着きを取り戻してくれたんです。自分でもよくやれたと思います。